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採用担当を辞めたい?内定辞退の責任を一人で負わされる会社の見分け方
新卒採用を担当する限り、夜と土日の面接・説明会は政府の要請で決まる部分があり、内定辞退もどの会社でも起きます。会社によって違うのは、夜と土日の対応の回数、代休、何人で分担するかと、辞退や未達を担当一人の責任にするかどうかです。求人票にはほとんど書かれていないので、面接で前回の辞退の後に何を変えたかを聞きます。今の会社で、来年の採用の進め方として改善を頼む方法もまとめました。
公開 2026年9月29日 · 更新 2026年10月9日 · 集計 2026年9月29日 · PREVIO 編集部

この記事で分かること
- ・新卒採用を担当する限り、夜と土日の面接・説明会は政府の要請で決まる部分がある。会社によって違うのは回数・代休・何人で分担するか
- ・辞退はどこでも起きるが、目標を上が決め、最終の合否を役員が決めるのに、辞退や未達を担当一人の責任にするのは会社の判断
- ・求人票にはほとんど書かれていないので、面接で前回の辞退の後に何を変えたか、それが採用担当以外の人の動きまで変えたかを聞く
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採用担当を辞めたいと思う時、気になるのはたいてい 2 つです。夜の面接や土曜の説明会は、採用をやる限りどこでもこうなのか。そして、目標の人数は上が決め、最終面接で落とすのも役員なのに、内定辞退が出ると自分の詰めが甘いと言われるのはなぜか。
先に答えると、新卒採用を担当する限り、夜と土日の対応は政府の要請で決まる部分があります。会社によって違うのは、その回数と代休と、何人で分担するかです。 内定辞退も、どの会社でも起きます。ただ、目標を上が決め、合否を役員が決めているのに、辞退や未達を担当一人の責任にするのは、仕事の性質ではなく会社の判断です。
応募先がどちらの会社かは、面接で前回の辞退の後に何を変えたかを聞くと見えてきます。
新卒採用の夜と土日は、政府の要請で決まる部分がある
新卒の採用は、政府が毎年度、企業に日程を要請しています。来年度の卒業予定者(2028 年 3 月卒)についても、広報は 3 月 1 日以降、選考は 6 月 1 日以降、正式な内定は 10 月 1 日以降が原則です。
見落とされやすいのは、同じ要請が時間帯にも触れていることです。学生の授業や試験と重ならないよう、土日・祝日・平日夕方以降・長期休暇期間に面接や試験をするよう、企業に求めています。同じ文書は、採用担当者の労務管理に留意することも求めています(内閣官房「2027(令和9)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請等について」、2026 年 9 月 29 日確認)。
なので、選考が始まる 6 月前後に夜と土曜が埋まるのは、会社だけのせいではありません。厚生労働省の job tag も人事事務について、「土日祝日は休みとなることが多い。ただし、新入社員の採用期間、人事考課や異動の時期には、残業時間が多くなることがある」と書いています(「人事事務 - 職業詳細」、2026 年 10 月 9 日確認)。
中途採用では、候補者が働きながら受けるので、面接は平日の夜に寄ります。中途専任になっても夜はなくなりません。減りやすいのは土曜の説明会で、これは業界よりも新卒採用を担当するかどうかで決まると当サイトは見ています。
ただし、土曜が月に何回埋まるか、代休が実際に取れるか、何人で分担するかは会社によって違います。一人で新卒と中途の両方を担当していれば、選考が集中する時期の仕事は全部その人に来ます。新卒と中途を別の人が担当しているか、説明会や面接に現場や他部署の社員が出てくれるかで、同じ日程でも一人あたりの負担はかなり違います。
辞退はどこでも起きる。担当一人の責任にするかは会社の判断
候補者は複数の会社を並行して受けるので、面接辞退も内定辞退もどの会社でも起きます。辞退を減らすこと自体は、採用担当の仕事に入っています。当サイトの掲載求人でも、内定承諾率や辞退率に触れている会社は、どこもそれを採用担当が追う指標・担当の業務として書いていました。
違いが出るのは、辞退や未達をどう扱うかです。job tag も、人事事務の仕事として「経営計画などに基づいて採用を行い」と書いています。何人採るかは事業の側から降りてきます。最終面接の合否も役員が決める会社で、目標も合否も担当が決めていないのに、届かなかった結果だけを担当の責任として報告させるのは、会社がそういう扱い方を選んでいるということです。
推した候補者が最終面接で落ちるのも、担当の詰めとは別の問題です。1 次・2 次の面接で担当が見てきた基準と、役員の基準がそろっていない表れであることがあります。採用担当に決裁権がなく、幹部と基準をすり合わせていないと上の面接で落ちる、と書く採用支援の会社の記事もあります。拠点や現場の面接官が日程を出さないうちに候補者が他社に決まるのも同じで、担当一人では動かせないところで日程が止まっています。
目標 10 名に対して 9 月の時点で 1 名しか採用できておらず、不採用を決めるのは上司なのに「責任を感じています」と書いた新卒採用担当の相談もありました。
採用担当が辞めたくなる場面を、採用の仕事を続ける限り付いてくるものと、会社によって違うものに分けると次のとおりです。
| 辞めたくなる場面 | 採用の仕事に付いてくるか、会社によって違うか |
|---|---|
| 人数は上で決まり、それを追う | 追う役は付いてくる。誰がどの予算で人数を決め、未達で何を見られるかは会社によって違う |
| 内定辞退・面接辞退が出る | 辞退は付いてくる。辞退を担当個人の責任にするかは会社によって違う |
| 推した人を最終で役員が落とす | 最終の決裁を別の人が持つ会社では付いてくる。基準をすり合わせる打ち合わせがあるかは会社によって違う |
| 新卒の 6 月前後の夜と土日 | 新卒を担当する限り付いてくる。回数・代休・分担は会社によって違う |
| 中途の平日夜の面接 | 中途を担当する限り付いてくる。面接官の日程の出し方は会社によって違う |
| 一人で回して休むと止まる | 会社によって違う |
| 会社の負の面を知りながら勧める | 付いてくる。何を勧めることになるかは会社によって違う |
最後の行について、元採用責任者の振り返りには、納得できていないことまで言葉だけ整えて伝え続けると「じわじわ削られる」とあります。
求人票で分かるのは、採用目標の有無と経営に近いかどうかくらい
では、応募先がどちらの会社かを求人票で見分けられるかというと、ほとんどできません。当サイトの掲載求人(社内の採用・人事の求人を出している会社)で数えると、次のとおりでした。
- 採用を何人の体制で担当しているかを、どの求人にも書いていない会社が約 8 割
- 採用の場面の夜・土日の対応(代休や振替など)を書く会社は 5% 未満
- 採用担当がどう評価されるかまで書いた会社は、ほとんど見当たらない
求人票から分かるのは、採用目標があるか(書く会社は約 4 割)、代表直下か・経営に近いか(約 2 割)、採用の計画から任せるか、くらいです。書いていないことは、無いという意味ではありません。辞退の扱いや夜と土日の回数は、面接で聞いて初めて分かります。
辞退を担当一人の責任にしない会社か、面接で確かめる質問
辞退が出た時の振り返りを聞くだけだと、チームで振り返りました、という答えで終わってしまいがちです。今の会社も、外から聞かれたら同じように答えるはずです。もう一歩踏み込んで聞きます。大事な順に 4 つです。
1. 前回、内定辞退が出た後、何を変えましたか
採用担当以外の人の動きまで変わったかを見ます。最終面接の前に役員と評価の基準をすり合わせる打ち合わせを作った、内定後の面談を現場の社員にも担当してもらうようにした、のように、合否を決める人や現場の動きが変わっていれば、辞退を会社の課題として扱っている会社です。注意が必要なのは、変えたことが担当のフォローを増やすことだけの会社と、変えたことが何も出てこない会社です。今の会社がどちらに近いかも、同じ見方で分かります。
2. その時、役員会などには誰の名前で報告しましたか
辞退や未達を担当個人の名前で報告する会社か、採用の進め方の問題として報告する会社かが分かります。
3. 最終面接の合否は誰が決めていて、その前の面接官と基準をすり合わせる打ち合わせはありますか
推した人が最終で落ちることが、応募先でも起きやすいかを見ます。打ち合わせがあるなら、いつ、誰が出ているかまで聞くと、実際に開かれているかが分かります。
4. 去年の 6 月、夜や土日の面接・説明会は何回あって、代休はどう取りましたか。新卒と中途は同じ人が担当していますか
会社の方針より、去年の回数と代休の実績を聞くほうが確かです。一人で新卒と中途の両方を担当しているなら、選考が集中する時期の仕事が一人に集まる体制です。
辞める前に、今の会社で来年の採用の進め方を変えてもらう方法もある
今の会社に残る道もあります。一度改善を頼んでみる価値はありますし、そのときの反応で、この会社が辞退や未達をどう扱うかがいちばんはっきり分かります。
言い訳に聞こえないようにするには、今年の責任の話ではなく、来年の採用目標を達成するための進め方の話として出すことです。たとえば、最終面接の前に役員と評価の基準を確認する時間を取ること、現場の面接日程は依頼から何日以内に出してもらうこと、の 2 つを来年の進め方として決めてもらう。そのうえで、今年の辞退と中途の取り逃がしが、役員との基準のずれか、現場の日程の遅れのどちらで起きたかを、事実(何人、いつ、どこで止まったか)として添えます。
出す時期は、辞退の報告をした直後より、翌年度の選考の進め方を決める打ち合わせがよいと考えます。選考は 6 月 1 日以降が原則なので、その進め方を決めるのは年内から年明けあたりになるはずです。今年の反省会ではなく来年の計画の場なら、辞退の話と切り離して聞いてもらいやすくなります。現場の面接官が日程を出さない件は、上司に頼むより、役員面接の日程を決めるときに現場の面接枠も月初にまとめて確保する、のように人事だけで進められるやり方にしておくと受け入れられやすくなります。
それでも、担当がもっと詰めればいい、という反応しか返ってこないなら、それがこの会社の考え方です。
来年の 6 月まで待たなくても、判断はもっと早くできます。
- 中途: 今も選考が動いているので、決めた面接日程の期限が数週間のうちに実際に守られるかどうか
- 新卒: 3 月の広報開始より前に、役員と基準をすり合わせる打ち合わせが予定に入るかどうか
どちらも動かないなら、春には判断がつきます。転職活動を並行して始めておくのもありです。応募しなくても、求人を見て面接で聞くことを固めておくだけで、判断の時に慌てずに済みます。ただ、新卒の選考が集中する時期と重なると両方が苦しくなるので、動くならその前か後にずらすのが現実的です。
よくある質問
採用担当に向いていないのでしょうか?
辞退が出たことや、推した人が最終で落ちたことは、向き不向きを示すものではありません。辞退は候補者が複数の会社を並行して受ける以上どこでも起きますし、最終の合否を役員などが決める会社では、最終で落ちるかどうかは担当一人では動かせないところで決まります。job tag は人事事務に、社内の他部門との連携・調整や、採用・査定などに個人的な感情を差し挟まない公正な態度を求めています。採用の仕事そのものが嫌いでないなら、向き不向きより、会社の体制や評価の仕方の問題と考えるほうが実態に合っていると思います。
中途専任の採用担当に移れば、夜と土日はなくなりますか?
土曜の説明会は減りやすいですが、夜はなくなりません。中途の候補者は働きながら受けるので、面接は平日の夜に寄ります。新卒の繁忙期から外れたいなら、業界より担当範囲(中途専任か)を見るほうが近道です。
新卒中心にやってきた経歴で、中途専任のポジションに通りますか?
通るかどうかを示す資料は手元に無く、ここでは言えません。ただ、中途採用も担当してきたなら、その経験を中心に話せます。現場の管理職の採用で何をすり合わせ、何がうまくいかなかったか。候補者を他社に取られた時、どこで時間がかかったか、次に何を変えたか。うまくいかなかった話も、原因をどこに見て何を試したかまで話せれば材料になります。営業など前の部署の経験があれば、候補者に仕事を具体的に話せる強みにもなります。
採用担当は何人いれば土曜が埋まらないのですか?
会社の規模ごとの採用担当の人数の目安は、この記事では示せません。土曜が埋まるかは、人数そのものより、新卒と中途を別の人が担当しているか、説明会や面接に人事以外の社員が出てくれるかで変わります。面接で聞くならこの 2 つです。
採用担当の転職で年収は上がりますか?
上がることが多いかどうかは、この記事では示せません。自分の年収を同じ年齢・経験年数の人事職の平均と比べたいなら、記事人事の年収は低い? 同年代の平均との差を月給と賞与に分けて見るが参考になります。
この記事の数字と声について
- 当サイトの数字は、2026 年 9 月 29 日時点で当サイト PREVIO に掲載していた求人のうち、求人のタイトルから事業会社の採用・人事の仕事と分かるもの(人材紹介会社のキャリアアドバイザーや採用代行などを除く)を、会社単位で数えたものです。「書いていない」は、その会社のどの求人にも書いていないという意味です。割合は丸めています。書いていないことは、無いことを意味しません。当サイトの掲載求人は IT・インターネットの会社に偏っていて、日本の採用担当の求人全体の数字ではありません
- 新卒の日程と時間帯は政府の要請で、法的な義務ではありません。日程は原則で、要請の文書自体が、開始日より前に選考が行われ就職活動が早まっていることに触れています
- job tag「人事事務」は、給与や労務を含む人事事務全体の記述で、採用担当だけの記述ではありません
- 辞退を担当の責任にされた声、元採用責任者の振り返り、役員と基準をすり合わせていないと上の面接で落ちるという記述は、個人の声と、採用支援の会社の記事をもとに紹介しています
- 一人で新卒と中途を担当すると繁忙期の仕事が集中すること、土曜が埋まるかは人数より分担で変わること、中途の面接が平日の夜に寄ること、中途専任なら土曜の説明会が減りやすく、それは業界より新卒採用を担当するかで決まること、最終で落ちるのは基準がそろっていない表れであることがあること、面接の質問とその答えの見分け方(採用担当以外の人の動きまで変わったか)は、当サイトの見立てで、決まった判定法ではありません
- 今の会社への頼み方、出す時期(翌年度の進め方を決める打ち合わせ、年内から年明け)、春までに判断するための目安、転職活動を並行する時期、経歴の話し方は、当サイトの助言です。会社や相手によって受け取られ方は変わります