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会計コンサルはきつい?決算期に終電が続く会社の見分け方

3 月決算のクライアントの決算支援を担当する限り、会計コンサルにも決算期の忙しさは来ます。ただ終電が何週間も続く原因は、複数社の決算の重なり、クライアントの欠員の穴埋め、常駐が重なることで、この 3 つは担当の割り振りや、事業会社に移るかどうかで変わります。事業会社の連結との違い、システム導入の案件が続く不安、面接で直近の決算期について聞くことをまとめました。

公開 2026年9月30日 · 更新 2026年10月9日 · 集計 2026年9月30日 · PREVIO 編集部

この記事で分かること

  • ・3 月決算のクライアントの決算支援を担当する限り、決算期の忙しさはクライアントの決算の日程で来る。終電が続くのは、複数社の重なり・欠員の穴埋め・常駐が重なった時で、ここは会社と担当の割り振りで変わる
  • ・事業会社の連結に移っても決算期の忙しさは残るが、複数社の決算の重なりと他社の欠員の穴埋めはなくなる。決算期の担当が 1 社で早く帰れていても会計コンサルを続けたいかで、行き先を考えられる
  • ・当サイトの掲載求人(会計・財務コンサルの求人。取引系を除く)では、システム導入の語が求人のタイトルに入った求人を出す会社は約 25%。終電が続く職場かは、直近の決算期に何社を同時に担当し、一番遅い週に何時に終わったかで見分ける
目次開く
  1. 01決算支援を担当する限り決算期の忙しさは来る。終電が続くのは複数社の決算と欠員対応が重なった時
  2. 02事業会社の連結に移ると、決算期の忙しさは残るが複数社の重なりはなくなる
  3. 03決算期の担当が 1 社で早く帰れていても、会計コンサルを続けたいですか
  4. 04システム導入の案件が続くかは、ファームより応募する求人で変わる
  5. 05マネージャーになると案件獲得を求められるのは、今のファームだけではない
  6. 06終電が続く職場かは、直近の決算期のことを聞けば分かる
  7. 07年収は基本給だけで比べない
  8. 08よくある質問
  9. 09この記事の数字と声について

監査法人から会計系のアドバイザリーに移って 3 年目の人がいるとします(架空の例です)。5 月、3 月決算のクライアント 2 社の決算支援が重なり、うち 1 社は経理部長が急に辞めたので客先に常駐して穴を埋め、連休明けから 3 週間ほど毎日終電でした。決算が終わった後、次のアサインは会計システムの導入プロジェクトだと言われました。これは会計コンサルを続ける限りこうなのか、今のファームだからなのか。

決算期に忙しくなること自体は、3 月決算のクライアントの決算支援を担当する限り、ファームを移っても残りえます。 繁忙期はクライアントの決算と開示の期日で決まり、こちらからはずらせないからです。

ただ、終電が何週間も続いたのは別の理由です。 2 社の決算が同じ時期に来たこと、クライアントの欠員の穴まで埋めたこと、客先に常駐していたこと。この 3 つが重なったからです。こちらは担当の割り振りと、移る先が事業会社かアドバイザリーかで変わります。

決算支援を担当する限り決算期の忙しさは来る。終電が続くのは複数社の決算と欠員対応が重なった時

会計コンサルのきつさを、どこへ移っても残るものと、会社で変わるものに分けるとこうなります。

きつさどんな場面か会社を変えたら
繁忙期をクライアントの決算が決める3 月決算の担当なら 4〜5 月。四半期決算や開示の期日もクライアントが決める決算支援を担当する限り残りうる
クライアントの決算数値に責任を負う作った連結の数字や開示資料が、そのままクライアントの決算と開示に使われる残る
基準と制度の改正を追い続ける会計基準や税制が変わるたび、クライアントより先に理解する残る
決めるのはクライアント決算早期化の案を作っても、採るかは経営者と経理部が決める残る
複数社の決算が重なる同時に何社を持つか、決算月が重なるか担当の割り振りで変わる
欠員の穴埋めと常駐クライアントの経理部で欠員が出て、客先に入って決算作業を回す誰が範囲と人員を調整するかで変わる
システム導入の案件が続く会計の仕事のつもりが、会計システムの導入案件が続く応募する求人で変わる

厚生労働省の job tag も、経営コンサルタントの勤務時間について「クライアントや顧問先の都合が優先される」と書いています(厚生労働省 job tag「経営コンサルタント - 職業詳細」、2026 年 10 月 9 日確認)。当サイトの掲載求人でも、監査法人系の会社が「月次、四半期、年次決算においては繁忙期となり一定の残業が生じます」と書いています。

一方、同じ決算期でも何時に帰れるかは、同時に担当する会社の数と、想定外の作業を誰が引き受けるかで決まります。クライアントで欠員が出た時、作業の範囲や人の追加をクライアントと交渉するのは、本来はマネージャーやパートナーの役割です。その調整がされないまま、現場のシニアが一人で欠員分の作業を引き受けると、終電が続きます。

事業会社の連結に移ると、決算期の忙しさは残るが複数社の重なりはなくなる

事業会社の経理・連結に移っても、決算期の忙しさは残ります。決算期に経理部の人が遅くまで残っているのは、監査で客先に入っていた人なら見てきたとおりです。

違うのは、担当する決算が自社 1 社分になることです。アドバイザリーと違って、クライアント 2 社の決算が同じ週に重なることはありません。他社の欠員を埋めに外から入ることもなく、欠員が出た時の補充や分担は社内で決めることになります。山がなくなるのではなく、重なりがなくなる。

事業会社の連結担当が決算期に実際何時まで残るかは、会社と体制で大きく違います。比べられる資料は手元に無く、この記事では示せません。応募先には、後で挙げる質問で直近の決算期のことを聞いてください。事業会社の経理の忙しさの見分け方は、経理はやめとけ?締めを一人で抱える会社の見分け方にまとめています。

決算期の担当が 1 社で早く帰れていても、会計コンサルを続けたいですか

別のアドバイザリーに移るか、事業会社に移るか、今のファームに残るか。どれを選ぶかは、面接に行く前に次の問いで考えられます。

決算期に担当するクライアントが 1 社だけで、毎日、たとえば夜 9 時ごろに帰れていたとしたら、それでも会計コンサルを続けたいか。

  • 続けたいなら、きつかったのは決算期の仕事量と、システム導入の案件が続くことです。会計コンサルの仕事そのものは続けられます。別のアドバイザリーで、求人のタイトルにシステム導入の語が入っていないポジションを探すか、今のファームで決算支援や IFRS の案件に戻れるかを相談する道があります
  • それならコンサルでなくてもいいと思うなら、きついのはクライアントの日程に合わせることと、案件ごとに知らない会社に入り直すことの方です。この 2 つは会計コンサルを続ける限り残るので、事業会社の経理・連結を見る方が合っています

監査法人を出た理由が、チェックする側より数字を作る側に入りたいということだった人なら、1 社に腰を据えて数字を作る事業会社の方が、その理由に近いこともあります。逆に、いろいろな会社の決算や IFRS 導入に関わること自体が面白いなら、移る先はアドバイザリーです。

システム導入の案件が続くかは、ファームより応募する求人で変わる

当サイトの掲載求人(会計・財務コンサルの求人のうち、M&A・DD などの取引系を除いたもの)では、求人のタイトルに SAP・EPM・会計×IT・システム導入といった語が入った求人を出す会社は約 25% でした。そのうち半分強(全体の約 15%)の会社は、そうした語の入った求人と入っていない求人を両方出しています。同じファームでも、応募する求人によって、担当がシステム導入中心になるかどうかが変わることがあります。

人材紹介会社が紹介する事例には、SAP 導入のコンサルを続けた人の「会計業務の知識は身につかないまま。。」という声があります。会計の仕事を続けたいなら、導入案件が何件も続く前に、行き先を考え始めておく方が動きやすいはずです。

今のファームに残る道もあります。上司に、システム導入の案件が続いた人がその後に決算支援や IFRS の案件へ戻った例があるか、と前例を聞くのがいちばん早く分かります。希望を出す時は、決算支援に戻りたいと後ろ向きに言うより、連結や IFRS の領域で自分が案件の中心になれると示す方が、上司も配置を考えやすくなります。

すでに導入案件のアサインが決まっているなら、抜けるか残るかの二択にしなくて構いません。案件に入りながら求人を見ることはできます。行き先の候補が固まってから、その時点の案件の状況を見て、抜ける時期を決められます。

マネージャーになると案件獲得を求められるのは、今のファームだけではない

マネージャーに上がると案件獲得を求められるのも、今のファームに限った話ではありません。当サイトの掲載求人では、営業活動・案件獲得・新規開拓を求人の仕事内容に書く会社が約 20〜25% あり、その多くはマネージャー以上の役割として挙げています。営業をしないと書く会社は 5% 未満でした。

会計の実務を続けたいなら、マネージャーの話が具体的になる前を区切りにして結論を出すのが一つの目安です。

終電が続く職場かは、直近の決算期のことを聞けば分かる

残業の実態は求人票では比べられません。当サイトの掲載求人で残業時間の数字を書いている会社は約 15% で、Big4 系や監査法人系、総合コンサルの大手は書いていませんでした。方針より、直近の決算期に実際どうだったかを聞く方が違いが出ます。大事な順に挙げます。

1. 直近の 3 月決算の時期、このポジションの方は何社を同時に担当していましたか

同時に担当する会社が多いほど決算が重なり、帰りが遅くなります。最初に聞きたい質問です。事業会社なら、決算期は何人で連結を回していたかに置き換えます。

2. その時期に一番遅かった週は、だいたい何時に終わっていましたか

平均の残業時間より、一番遅い週の方が今の職場と比べられます。

3. クライアント側で欠員が出たり、急に依頼が増えたりした時、範囲や人員は誰がどう調整しましたか

マネージャーやパートナーが調整に動いたのか、現場のスタッフが作業を引き受けて回したのかで、欠員対応を一人で抱えやすい職場かが見えます。

4. このポジションの直近 1 年の案件のうち、決算支援とシステム導入はそれぞれどれくらいでしたか

求人のタイトルからは、システム導入の案件が多そうかの手がかりしか得られません。実際の比率は聞いて確かめます。

年収は基本給だけで比べない

移った時に年収が上がるか下がるかを示す資料は手元に無く、この記事では示せません。比べ方は次のとおりです。

今の年収に残業代が入っているなら、決算期に遅くまで働いた分もそこに入っています。まず給与明細や源泉徴収票で、基本給・残業代・賞与を分けておきます。求人側では、想定年収に固定残業代が何時間分入っているか、裁量労働制か(その場合、残業代は別に出ません)、賞与を何か月分として計算しているかをそろえて見ます。書いていなければ、面接で、想定年収に残業代を何時間分で見込んでいるかを聞いてください。

残業が減ると、その分の残業代も年収から減ります。基本給と賞与をそろえて比べると、残業代を除いた水準で比べられます。

よくある質問

別のファームに移れば、5 月は楽になりますか?

決算期が忙しいことは変わりません。楽になるかは、同時に担当する会社の数と、欠員や追加の依頼を誰が調整するかで決まります。ファームの名前ではなく、直近の決算期に何社を担当していたかで見てください。

会計コンサルに向いている人は?

いろいろな会社の決算や基準の改正に付き合うこと自体が面白い人です。クライアントの決算数値に責任を負うことや、提案を採るかどうかはクライアントが決める立場を受け入れられるかも大事です。そこがつらいなら、事業会社の経理・連結の方が合うかもしれません。

FAS に移るのはどうですか?

M&A や DD が中心の取引系は、決算支援とは忙しさの来方が違う別の仕事です。決算期の重なりを避けたいという目的とは、別に考えてください。

システム導入の案件を 1 件やると、事業会社への転職で有利になりますか?

移る先が SAP を使っていたり、入れ替えを予定していたりすれば、会計とシステムの両方が分かることを面接で話せます。そうでない会社では、強みとしては伝わりにくいはずです。事業会社の経理・連結の求人の歓迎条件に、会計システムの導入経験が書かれているかで判断できます。

この記事の数字と声について

  • 当サイトの数字は、2026 年 9 月 30 日時点で当サイト PREVIO に掲載していた財務・会計コンサルタントの求人のうち、求人のタイトルが会計・財務のコンサルで、M&A・DD・FAS・PMI・事業再生などの取引系と、不動産・営業・税務スタッフなどを除いたものを、会社単位で数えたものです(該当する求人を 1 件以上出している会社の割合)。日本の求人全体の数字ではありません。求人のタイトルや本文の語で判定し、該当した求人を目で確かめて判定を直した結果で、割合は 5% 単位に丸めています。求人票に書いていないことが、その会社に無いとは限りません。集計には税理士法人・会計事務所の税務・会計コンサルタントの求人も一部含みます
  • 繁忙期の求人の文は、監査法人系の会社の求人票から写したものです
  • SAP 導入で会計の知識が身につかなかったという声は、人材紹介会社が紹介する個人の事例です。決算支援をしている人自身の体験談は見つけられず、一般化はしていません
  • 次は、一般的な知識をもとにした当サイトの見立てです
    • 欠員が出た時の作業範囲や人員の交渉が、本来マネージャーやパートナーの役割であること
    • 事業会社なら担当する決算が自社 1 社分になり、複数社の決算の重なりと他社の欠員の穴埋めがなくなること
    • システム導入の経験が事業会社への転職でどう効くか
    • FAS との忙しさの違い
    • 早めに行き先を考える方が動きやすいこと
  • 問いの中の夜 9 時ごろという時刻は判断のための例で、目安ではありません。上司への希望の伝え方、案件を抜ける時期と結論を出す時期の決め方、年収の比べ方は当サイトの助言です。会社や相手によって受け取られ方は変わります
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